第10代会長 山崎 秀樹
昭和50年卒 明紫会
2023年11月に開催された第59回総明会総会において選任され、総明会第10代会長となりました昭和50年卒(明紫会)の山崎秀樹でございます。歴史ある母校同窓会の会長として、身の引き締まる思いを持って就任させて頂いたところでございます。
総明会は会員相互の結束と親睦を図り、母校のためにこれを賛助することを目的に発足した明治中学・高等学校の同窓会であり、その組織力は同窓会としては類稀な存在でございます。
旧制明治中学校同窓会は1926(大正15)年に設立されましたが、1928年以降はその活動を停止しておりました。同窓会が再建されたのは、日本が高度経済成長を果たした時期と重なります。1964年に同窓会設立発起人会が発足し、翌年に同窓会が再建されるとともに第1回総会が開催されました。以来60年にわたり、同窓会の活動は後輩諸氏に引き継がれ続けてまいりました。特筆すべきは先輩諸氏によって規定していただけた「幹事学年制」の存在にあります。45歳を迎える年齢になった会員が、幹事学年として、総会・懇親会の企画運営をはじめ、会報の編集など、その中心となって活躍してもらうという「幹事学年制」は、総明会が活動する上でとても大切な仕組みとなっています。だからこそ、幹事学年を経験したメンバーが総明会の新たなスタッフとして同窓会の活動を継続していくことができ、役員の新旧交代もスムーズ行われていると感じます。
そして、次回総会はいよいよ60回を迎えることとなりました。一つの節目ではありますが、諸先輩のご尽力に感謝し、後輩諸氏にその活動をつなげていけるような総会・懇親会にしたいと考えております。
このような歴史ある同窓会ですが、現在は母校への賛助として卒業式に在校生を顕彰させて頂いておりますが、それ以外にもいくつかの取り組みを継続させております。その一つは「就活会」です。総明会会員の大学生を対象に就職活動をサポートすべく毎年開催し、参加者から好評を得ています。また、法曹界で活躍する総明会会員が「法曹部会」をつくり、在校生や保護者と傍聴した上で解説する裁判傍聴会や、明治大学法学部と連携して在校生を指導する模擬裁判などの取り組みを続けています。他にも会員が班、クラブの指導を行ったり、母校で実施している「キャリア・クエスト」という特別講座の講師を担当することもございます。多くの卒業生が持つ、母校に何かしら貢献したいという思いを総明会はバックアップしていきたいと思います。
さて、次回総会で還暦を迎える総明会ですが、これから先の総明会を描く上で、女性会員の同窓会活動への参加を促していきたいと思っております。神田猿楽町にあった母校は、2008年に現在の調布に移転するとともに男子校から共学校となりました。男子校であった時代の雰囲気を持つ総明会は共学校としての同窓会として大きく変化していかなければならないと感じております。そのためにも女性会員が楽しく参加できるような総明会になるよう努力してまいります。
役員・スタッフからは「世界一の同窓会を目指したい」とのお声もありましたが、私としてはとりあえず「日本一の同窓会」を目指したいと考えました。何をもって日本一なのかと自問した答えは、総明会の活動に参加する会員の皆さんが「日本一楽しかった」という感想を持たれるような同窓会にすることです。会長任期は2年間となりますが、新しい時代の総明会を創造すべく全力で取り組んでまいりますので、会員の皆様のご理解ご協力をよろしくお願い申し上げます。